アルツハイマー型認知症の脳組織変化と主な症状

アルツハイマーは症状に対する治療法はもちろん、効果効能改善ともに未だ原因は不明です。こちらではアルツハイマー型認知症の脳組織の変化、主な症状をご紹介します。

アルツハイマー型認知症の脳組織の変化

アルツハイマー型認知症の脳組織の変化

世界的に改善が難しいと言われる神経変性疾患「アルツハイマー」は、脳内で特殊なたんぱく質異常が起こる事で、脳内の神経細胞が破壊され、大脳の後半部(側頭葉・頭頂葉・後頭葉)が萎縮してしまう病気です。

脳組織の変化としては、たんぱく質の沈着による「老人斑(アミロイド斑)」や、溶けにくいタウたんぱく質からできる「神経原線維」の出現が特徴です。アルツハイマーの発症では、この老人斑と神経原線維による脳組織の変化と同時に正常な神経細胞が破壊され、徐々に体の機能に影響を与えます。

どのようにしてアルツハイマー病が始まるのかは分かっていませんが、脳の障害は発症する数年前から始まっていて、そのとき脳の中では、たんぱく質の異常な沈着によって神経細胞(ニューロン)の持つ相互機能・連結能力が失われ、最終的には死滅する状態が起きています。アルツハイマー病は、解明されていない部分も多いため、症状の原因・改善の研究が期待されています。

アルツハイマー型認知症の症状について

アルツハイマー型認知症の症状について

アルツハイマー型認知症は、発症の数年前から睡眠障害や不安による抑うつ、人格変化などの症状が現れます。この段階ではアルツハイマー病と気付かないケースが大半ですが、症状が進行すると、物事を忘れるようになる・道に迷うといった記憶障害が現れるようになります。

昨夜食べたご飯や前日に話した内容などの新しい記憶、遠い過去の記憶なども症状に阻害され、進行するにつれて、物を盗られたという妄想や一人で歩き回るなどの症状が現れるようになります。

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